山吹(やまぶき):春4
バラ科の落葉低木。
春に鮮黄色の花を咲かせます。
空の色が初夏の澄んだ青色に変わりつつある季節、
鮮やかな黄色は、新緑の葉の中に明るく浮かび上がります。
わふが国固有の花で、
古く万葉にもその名が見えるそうです。
そのためか、英語で山吹は
a Japanese yellow rose 。
ちなみに、山吹色は、bright (golden) yellow 。
万葉人は、
黄金色の山吹を黄泉の国のシンボルともしたと言われますが
大判・小判などが、山吹色であることから、
後には、金貨をさす異称、隠語ともなりました。
一重咲きと八重咲きとがあります。
八重は一重にやや遅れて咲きます。
江戸城を築城した太田道灌と山吹の逸話。
鷹狩の帰り、にわかに雨にあった道灌はあばら家に駆け込んで
蓑笠を借りようとしたが、黙って山吹の花を差し出す乙女に怒って帰った。
のちに彼はそのわけを知り、深く恥じて学問と歌の道を究めたという。
そのわけとは一首の古歌。
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞかなしき。」
蓑ひとつない貧しさを乙女は山吹の花一りんに託したのであった。
「花の名前」小学館:より
山吹は、八重咲きと一重咲きがありますが
一重には実が成るも、八重には実が成りません。
参照:「ホトトギス新歳時記」三省堂
「花の名前」小学館
*
山吹はバラ科の植物です。
この時期に咲いている
似たような花を集めてみました。
「もっこうばら」
漢字で書くと「木香薔薇」
同じくバラ科の植物です。
薔薇と名が付きますが、
茎には棘はなく
かすかなよい香りを放つため、
木香の名が付いたそうです。
八重の山吹によく似ています。
「八重桜」
桜もまた、バラ科の植物です。
一重の桜も花弁の色の違いはありますが
花の形は一重の山吹とよく似ていますね。
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